今回は中華アニメ「超限猎兵 凯能」より、ASY-TAC FRONTEER Full Metal KAINARを製作しました。
中華のプラモデルなので日本ではあまり馴染みが無く、知っている人も数少ないと思いますが、デザインの良さやプラモの出来など日本と比べても引けをとらないどころか、むしろこちらの方が優れているのではと思わせる部分も有るくらい良い物です。
このフルメタルカイナーはマッシブなデザインに武器満載のロマンに溢れた機体にもかかわらず、可動範囲はそこそこ広く本体に細かいギミックが多々有り意欲に満ちたキットとなっています。
プラモ製作においてはちょっと大変だったこともあり、他のプラモを作る合間に製作しては休んでを繰り返し、1年くらい掛けてゆっくり作業をして楽しんだり苦しんだりして作り上げました。
本体は全く改修はせずに表面処理をした後に普通に塗ってデカールを貼って仕上げただけですが、中々パーツが多くてそれだけでも大変でした。
去年の2月くらいから作り始めて完成したのは今年の1月31日です。
まずはミサイルランチャーを外した状態の非武装状態です。
全体的に情報量が多くその格好良さは計り知れません。
緑と白を基調とした配色は今まで塗ったことがなかったので、新鮮味が有りとても面白かったです。
関節のグレーはいつもは2色を使って塗り分けますが、今回は本体を目立たせたかったので1色しか使わず地味に仕上げました。
オマケで斜めバックも。
普段は斜めバックの写真は撮りませんがこの角度が個人的にツボったので載せておきます。
次は各種アップです。
全体に放熱板のようなモールドがありキットではクリアーパーツで再現されていますが、今回は好みでメタリックグリーンに塗っています。
確かガイアのプライマリーメタリックグリーンとクレオスのメタリックグリーンを足した色で塗りました。
濃い緑はクレオスのデイナイトグリーン+ホワイトで白い部分はホワイトにガイアのエメラルドグリーンをごく少々加えた物を使用しました。
キットの説明書には当然の如く色指定は無かったので、好みの色で塗っちゃっても良いと思います。
膝と腿にも放熱板みたいなモールドがあります。
膝のグレーの部分はアニメでは濃い緑でしたが、説明書ではグレーだったのでそちらに準じています。
サイドアーマーはワンポイントでグレーを塗ってあります。
何処もそこも組むときキツ過ぎてパーツがぶっ壊れるかと思いましたし、汗を額から流すほどの勢いではめ込んでいるのに手の甲のパーツなんかは結局上手くはまらず断念しました(全てのダボはちゃんと広げたり短くしています)
組むだけで汗だくになったのは後にも先にもこのキットだけです。
一番密度の濃いバックパックは入念に下地処理をしてビシッと面が決まるようにしました。ここら辺はホントヒケまみれでただひたすら大変でした。
メタリックグリーンのセンサー状のパーツは説明書の通りにはめるとパーツが歪んでしまうので、やる必要がない後ハメ加工をしたり干渉しまくるパーツをバラしたりして面倒でした。
実はバックパックのフィンの中にもモールドがあるんですが写真だと分からないですね。残念。
後ろ姿は情報量多いです。
全体のデカールは意図して大きめで目立つ物を多く貼っており、小さめのコーション類は極力貼らない方向で行きました。
せっかく素の造形がカッコイイのあくまで主張しすぎない範囲でまとめてみました。
ふくらはぎ側面はミサイルランチャーを取り付けるためネオジム磁石をダボに埋め込んでいます。
基本的にミサイルを外した状態にすることは考えていないため、結構雑に接着剤を塗っていたりデカールを貼っていなかったりと見栄えはちょっと悪いかもしれません。
本来は側面のダボ穴にはミサイルランチャーがぴったりはまるはずなのでしょうが、私の物は仮組みの段階で何をどうやっても入らず、仮に入ったとしても外すのは不可能だろうと思うくらい合いが悪かったので、ミサイルランチャー側もピンを切り落とし磁石に置き換えています。
次は武器紹介です。
こちらはフロントアーマー兼小型の折りたたみ式ハンドガンになっています。
設定とか名前も有るのでしょうが説明書には何も書かれていなかったので詳しいことは不明です。
この様に展開すると銃に変わります。
何気にこういったギミックは心躍りますね。
配色指定もないので想像だけで塗っています。
銃口の緑部分はミラーフィニッシュにクリアーグリーンフィニッシュを貼り付けてピカピカにしています。
奥まっているのであまり見えないのですが自己満足と言うことで。
ちなみに外した後のフロントアーマーはこんな感じです。ピンが目立つのですが構造上 手が付けられないのでキットのままです。
サイドアーマーはスライドさせるとミサイルが露出するようになっています。ただここも構造上どうしようも出来ず動かすたびに塗料が持って行かれますのであまり触りたくない部分です。
ミサイルは一つずつマスキングして塗り分けています。
こちらはフロントアーマーを取っ払った状態です。
やはり腰に何か無いと寂しいですね。でもこの状態じゃないと腿の放熱板が見えないので色々ままなりませんね。
左肩に付けるミサイルランチャーはハッチが開閉するのですが、ハッチのピンが1mmあるかどうかと言う超極細の為予めピンを折っておきました。
ピンが無くても開閉出来るのですが、ちょっとした衝撃で取れてしまうので困った物です。
写真は一番下のハッチが取れています。
一応合わせ目は段落ちモールドにして処理しています。
恐らくメイン武器であろう長刀?兼キャノン砲です。
刃の部分を展開すると本体を超える程の大サイズになります。
刃の部分は無くしてしまったのでプラバンの積層でスクラッチしました。
足のミサイルランチャーは先ほど説明したとおり磁石で固定する方式にしました。中が空洞なので磁石一個でも余裕でくっついてくれます。
こちらのミサイルもミサイル部は一体成型なので根気よくミサイルを一個ずつ丁寧にマスキングしました。
ミサイルランチャー類は全て4色使用して塗り分けたので割と大変でした。(グレー1、グレー2、オレンジ、黒)
手の甲は先に書いたとおりしっかりはめることが出来ず1mmくらい隙間が空いてしまっていますが、最善を尽くした結果ですので諦めました。
最後にフル装備状態です。
装備を全て付けると爆発的に格好良くなります。
これだけ装備させても重心が安定しているせいか立たせておいて不安になることも特にありませんでした。
パーツを塗り終えて組み上げたら、塗膜とタイトな設計のおかげで関節がねじ切れるかと思いましたので、本体の可動部全てにオロナインで油を差して滑らかな可動にしています。(それでも動かすのは怖いですけど)
以下適当にポーズを撮らせてみました。一部肩のミサイルランチャーのハッチを外して撮っています。
キャノンはグリップが可動しますし手にダボ穴が開いて固定できるので安定して保持出来ます。
機体も武器も大きいので長刀状態だとポーズをとるのは難しいです。
最後は全弾発射です。
以上、1/100 超限猎兵 凯能からAsy-Tac Fronteer Full Metal KAINARでした。
初めての中華キットと言うことで無駄に長い時間が掛かってしまいましたが、次からはもう少し上手くつきあえそうな気がするので、やる気が回復したら今度は主人公機を作りたいと思います。
ちなみにAsy-Tac Fronteerと言うのはガンダムで言うMS的な意味らしいんですが、そのFronteerというのは「Front」+「eer」を合わせた造語で『先行者』と言う意味になるらしいです。そう、あの先行者です。
詳しいことはそのうちプラモ先行者で語ろうと思うので、気になる方は少し調べてみると面白いかもしれません。
キットについては嫌と言うほど語ったので今更言うことは無いのですが、労力の割に合う格好良さなので手元にある方はがんばって作ってみることをオススメします。
このキットは成型色がかなり素晴らしく塗装しなくても十分鑑賞に堪える出来になるので、自分の技量とやる気に応じた距離感で作ると良いでしょう。
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