模型を作る上で絶対に欠かせない道具はいくつかありますが、ニッパーほど重要な道具は無いかと思います。
これがないとランナーからパーツを切り出すことが出来ないので、模型製作をする上では必要不可欠な道具です。
今回は私が長年愛用しているタミヤの精密ニッパーを紹介したいと思います。
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タミヤからは写真の精密ニッパーより切れ味が鋭い薄刃ニッパーという物もありますが、私はメンテナンス性や耐久性の面で優れているこちらの精密ニッパーを愛用しています。
薄刃ニッパーは使用したら適量のニッパー用オイルで刃を拭いてやり、乾燥剤入りのタッパーに保管しておかないとあっという間に錆びて使い物にならなくなったのですが、この精密ニッパーは切れ味こそ少し劣る物の、ある程度太い物も躊躇無く切れますし、メンテナンスも使い終わったら刃を拭いてタッパーに入れておくだけでそこまで錆び付きません。(メンテ不要という訳ではないです)
私はもう十何年と使用していますが、一向に刃は欠けないし錆び付きも少なく(少しは錆びてきます)スプリングも調子が良いので恐らくこれがダメになっても再び同じ物を購入すると思います。
お値段は2000円ほどしますが、使用頻度と耐久年数を考えるとむしろ破格の安さなのではないかと思います。

このニッパーをオススメしたい層はメンテや保管が面倒な人、一本で何でも済ませたい人(薄刃ニッパーは主にゲート用) ゲート跡をカッターやヤスリで整形する人です。
逆にニッパーだけで綺麗にゲート跡を処理したいのでしたら薄刃ニッパーやゴッドハンドのアルティメットニッパーなんかが良いと思います。これらのニッパーは高価ですが表面処理はせずパチ組みで飾りたいだけの方なら買ってみる価値はあると思います。

要点をまとめますとこのニッパーの長所は、
・切れ味がある程度のレベルで長く維持される
・刃やスプリングの耐久性があるので長く使える
・保管やメンテナンスに苦心しなくて済む
・3mmくらいの丸棒なら普通に切れる
といったところでしょうか。

逆にデメリットは、
・薄刃ニッパーやアルティメットニッパー程の切断力はないのでゲート跡が多々白化する
・あまりにも手入れをしないと当然錆びる
くらいでしょうか。
このニッパーは何処のお店にも売っていると思うので使っている方も多いかと思いますが、もし今のニッパーに不満があるか、これから模型を始めようと考えている方は是非この精密ニッパーを使ってみて下さい。